市議との面談は30分以内とする
大分前ですが、2023年3月31日付の神戸新聞によると、兵庫県姫路市では、市議と職員の面談について、原則30分以内とし、全ての案件について録音することを義務づけたとのことです。4月1日から適用ということなので、もう既に動き出しているのだと思います。同時に、市議が職員に電話で要望を伝える行為も禁止となり、面談するには事前の約束が必要で、さらに、面談が1時間を超える場合は別の日程を設定しないといけなくなったとのことです。
議員が職員に対して高圧的、威圧的な態度でいろいろなことを要求してくることへの対応で、やむを得ない面もあるとは思いますが、議員としてはかなりやりにくくなるでしょうね。実際に議員から電話がかかってきたとき、「対応できません」と毅然と突っぱねられるのかどうか、その辺は現場の方に聞いてみないと分かりませんが、受けるのも地獄、断るのも地獄、そんなことにならないかと心配しています。議員としても、住民からの様々な要求に迅速に対応したいところでしょうから、かなり煩わしい感じになるかもしれませんね。
議員にもいろいろな方がいて、とても腰の低い、人間的にも尊敬できる方もいらっしゃいます。そういう方にとっては迷惑千万なことですが、反面、何を勘違いしているのか、やたら威張り散らして、職員を控え室に呼びつけて怒鳴り飛ばしている議員もいるのは事実です。選挙で信任を得た人で「一国一城の主」という意識の強い方もいます。別に議員が偉くて職員が偉くないというわけではないんですが、自分の言うことを何でも聞く下僕だと思っている人もいるようで。
まあ、人間なので腹の立つことも多いでしょうが、議員は公人、よ~くその立場を考えないといけませんね。「政治は最高の道徳」という言葉が虚しくならないように、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の気持ちをいつまでも忘れずに。