前に会議録の版の大きさについて書きましたが、今回は紙についてです。これは会議録を印刷して配付している場合ですから、電磁的記録を採用しているところには関係のない話になります。

紙について何を言いたいかというと、その仕様です。紙と一口に言っても、厚さや色、材質など、いろいろあります。会議録に適した紙はどういうものかというお話です。

厚さは、まあ常識的なところでいいと思います。厚紙ほど分厚い必要もないですし、かといって裏が透けてしまうほど薄いものも駄目ですね。よく市販されているコピー用紙より若干薄い目ぐらいになるのでしょうか。

色は、これまた常識で。普通は白ですが、真っ白じゃないほうが本当は目に優しく読みやすいですね。新聞などがあんな色の紙というのも、それなりに理由がありますので、その辺も考えて、読みやすいものを選べばいいでしょう。

気をつけたいのは材質です。以前ほど再生紙は言われなくなりましたし、酸性紙も余り使わなくなったと思いますが、一応チェックはしておきましょう。特に酸性紙は、時間がたつとすぐぼろぼろになってきますので、要注意です。中性紙の書籍用紙で若干クリーム色のような紙がいいと思いますが、まあ費用の面もありますので。

ただし、会議録は永久保存される文書なので、紙はもちろん、インクもそれに適したものを使用しましょう。今は植物インクが主流で、とりあえずはそれでいいと思いますが、そのインクが何年もつかは実証されていないということだけは頭に入れておきましょう。逆に、和紙に墨で書いたものなどは数百年の実績が既にあります。いわゆる青焼きや熱転写などは、時間がたつと文字が消えてしまいましたね。また、コピーでも印刷面同士が長期間密着しているとくっついてしまうこともあります。

たかが紙、されど紙です。

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