議会改革度調査2019

早稲田大学マニフェスト研究所が毎年行っている調査の結果が6月17日に公開され、今年は兵庫県の西脇市議会が総合ランキングで第1位となりました。5年連続1位の北海道芽室町議会を上回って、初の快挙となりました。おめでとうございます。

この調査については、設問項目などについて多少の異見も持ってはいますが、大きな目的として「議会同⼠の切磋琢磨による取り組み進化を⽣む善政競争を促す」という点では、価値のある調査だと思っています。

ただし、1つ気をつけないといけないのは、単に総合ランキングの順位だけを見て一喜一憂していては駄目だろうということです。主要3項目の数値を見て、ホームページなどで情報を確認し、自分の議会との取組にどんな差があるのかをしっかり吟味しなければなりません。例えば今回でも、2位の芽室町議会、3位の町田市議会と比較すると、1位の西脇市議会は「議会機能強化」の項目で大きく差をつけていますが、反面、「住民参画」の項目では2位、3位のところに結構な差をつけられています。それら全ての項目の得点を合算して、総合評価では25点差で1位となったわけです。

では、議会機能強化でどんな優れたことが行われたのでしょうか。残念ながら、これはホームページの情報だけでは全貌がつかめません。確かに先進的な取組があるなとも思いますが、その辺は実際に現場でいろいろと見聞きしないと分からないような部分も多いような気がします。

下位に甘んじたところは、「こんな調査なんて」と思うのは簡単ですが、やはり「善政競争」で後れをとっている部分はあるわけですから、素直に反省して改革を目指していきましょう。……と、ランキング表を見ていると、55位の岡山県鏡野町議会の評価が気になりました。「情報共有」の項目だけ-25ポイントということで、ここで物凄く順位を落としてしまっています。何があったのでしょうか?

ホームページを見ると、会議録も公開されていますし、全16ページの議会だよりも発行しているし、そこまで点数を落とすものなのか?と不思議に思います。まあ、本会議などの動画配信などはありませんし、政務活動費も開示請求が必要、SNSなどもないので、そう高くならないのはわかりますが、それでもマイナスというのは他にも余りないので、ちょっと???ですね。今回はじめて登場しているので、ひょっとしたら回答の仕方にミスがあったか、集計でミスがあったか、そんなことも想像してしまうのですが、どうでしょう。

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