都道府県議会制度研究会報告書(9)
提言の9つ目は「議会の調査研究・政策立案機能を支援するような機構(シンクタンク)を設置する」です。
(7)(8)で御紹介したように、議会事務局の体制強化は大切なポイントですが、実際問題、お金や人の問題もあって、すぐには実現できないとも考えられます。そこで、1つの議会で頑張るのじゃなくて、各議会が費用を分担してシンクタンクのようなものを全国またはブロック単位で共同設置しようというものです。
これはなかなかいいなと思います。既に全国都道府県議長会、全国市議会議長会、全国町村議会議長会がその役割をある程度担ってくれていますが、もう少し情報を集約して、体制も強化して実現できればいいなと思います。議事運営にしろ、会議録にしろ、視察などの調査研究にしろ、それぞれの議会ではいろいろ悩みを抱えていますから、まずはそういう情報がどこかで一元管理できるだけでもすばらしいと思います。
私は、全国都道府県議長会やブロック単位の研修会などのテーマをデータベース化して、いつでも検索できるようなこともしていましたし、先輩は、「議会運営の実際」全24巻の細かい見出しまで全部データベース化して活用していました。
そういった事例の積上げは一定されてきていると思うし、例えば委員会調査での調査先などの情報も各議会では一定持っているはずです。そういったものを集約できるシステムが欲しいですね。世はビッグデータ活用の時代ですからね。