暴虎馮河


時々、理由もきっかけも全く不明ですが、言葉が何か突然頭の中に飛び出してくることはありませんか。私はたまにあるのですが、先日はこの「暴虎馮河」が出てきました。

別に、ふだん使うような言葉じゃありません。何かの本で遭遇したというわけでもありません。言葉自体は知ってはいましたが、なぜ……?

まあ、理由は不明のままですが、せっかく出てきたのだから、少し復習しておきましょう。「ぼうこひょうが」と読む四字熟語ですが、意味は?

「暴虎」は虎に暴力を振るうこと、一般的には「虎に素手で立ち向かうこと」などという解説が多いようです。「馮河」は、虎に対して今度は馬か?と思いがちですが、そうではありません。「馮」には「川を徒歩で渡る」という意味があります。「河」は中国では黄河のことですね。

つまり、虎に素手で立ち向かったり、黄河のような大きな川を徒歩で渡ることが「暴虎馮河」の直接の意味で、転じて、「無謀なこと」の例えとされています。「新明解」では「血気にはやり、百に一つも成功することの無い冒険をすること」とされていますが、なるほどですね。

人生というものは、いろいろなことが起こります。時には勇気を持った決断も要りますが、それも程度ものだということですね。まあ、人によっては虎と対決したり遠泳するのは平気という人もいるのでしょうが。

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