読点が「、」に変わります


……と言われても何のこっちゃ?と思われる方も多いかと思いますが、役所で使う公用文の表記の話です。もちろん、会議録も公用文ですから、関係してくるお話になります。

文化審議会の国語課題小委員会というところが、公用文で使う読点には「、」を用いるよう求める中間報告案をまとめたということです。年度内に正式な報告をまとめ、文化庁が内閣官房と見直しについて協議するということです。

ここまで読まれても「はぁ?」という方も多いかもしれませんが、実は、公用文の表記として、横書きの文書では読点に「,」(コンマ)を使うことになっています。これはもう遥か昔からそうされていますので、公用文の表記に準拠すれば、横書きの会議録の読点はコンマでなければいけなかったんですね。

ところが、実際、コンマを使っているところは少数派だと思います。会議録だけではなく、議会・行政を問わず、普通の読点「、」を使っているところがほとんどではないでしょうか。ですから、「何を今さら」という感じもしますが、まあ、実態のほうに基準が寄ってくるのは別に悪いことではないので、とっとと確定させて変更してもらいたいものです。

読点にコンマを使う場合、数字で「1,000」というようにコンマを使っていると「1000、2000」は「1,000,2,000」となって、ややこしいですからね。

あと、句点も公用文では「。」ではなく「.」(ピリオド)を使うとなっているのですが、そちらについては特に触れられていません。これはどうなるのでしょうか? こちらも実態と乖離していることに変わりはないと思うのですが。

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