都道府県議会制度研究会報告書(18)
年末多端の折、ちょっと更新が止まってしまいました。久しぶりに都道府県議会制度研究会の提言、その18です。
内容は、「市と市の合区が弾力的にできるようにする」というものです。これは、選挙関係のお話ですね。
地方議会議員のなり手不足ということがよく言われます。特に人口規模の小さな選挙区(つまり1人区が多い)では、立候補者数が定数ぎりぎりで無投票というようなこともよく起こります。無投票というのは、いわば住民が選挙権を行使できない状況になるわけで、あまりよくないと言われています。無投票イコール全て悪とは思いませんが、確かに、無投票区が多くなると、選挙制度の意義に関わってくるような気もしますよね。
そこで、人口規模の小さな市と市の選挙区をくっつけて1つの選挙区にしませんかということです。もちろん、これは今でもできるのですが、それには条件がつけられています。条件の詳細は書きませんが、要は、その条件を緩めて、もっと自由に選挙区をくっつける(合区と言います)ことができるようにしてほしいとの提言です。
もちろん、これは公職選挙法の改正が必要なわけで、地方自治法や会議規則でどうこうできるような問題ではありません。国のほうでしっかり考えてくださいねということですが、国のほうが……ねえ。