老害議員と低過ぎる民度
2023年5月11日付の「MINKABU」に「年収1千万の居眠り老害議員vs自宅の草むしりしてくれ地元民「低すぎる民度」地方議会の末路」という題の記事が載りました。当ブログでも議会や議員のあるべき姿ということでいろいろ書いていますが、なかなか理想と現実のギャップは大きいわけで、その辺について分かりやすく説明されています。もちろん、賛成できる意見も反対したい意見もありますが、とても参考になると思うので、ぜひ一度ご覧ください。一応リンクを張っておきますが、記事はいずれ消えてしまうと思うので、早い目にご確認ください。
年収1千万の居眠り老害議員vs自宅の草むしりしてくれ地元民「低すぎる民度」地方議会の末路
以下、記事の項目について雑感を少しだけ。
議員は地元の御用聞きという面は確かにあると思います。「あいつに票を入れてやったのに、地元のために何もしてくれない」という不満の声は実際に聞いたこともあります。本来の議員の仕事はそうじゃないのに……とは思いますが、4年後の選挙でも当選したいと思っている議員には大事なことだと思います。ただ、議員は常に上を向いて仕事をすべし、ということは思いますが。
地方議会の開催日数が少ないのは御指摘のとおりですが、住民の状況をつぶさに調査して問題点や改善点を行政に届けるという役割も大きいものです。一歩間違えば上の「御用聞き」になってしまうわけですが、特定の支持者だけの意見を聞くのではなく、広く自治体住民の意見を吸い上げ、それを施策に乗せていかねばなりません。そのために多くの時間を使わなきゃいけないわけで、本会議や委員会の時間だけで仕事の多寡を判断するのは酷でしょう。
議員のレベルが低過ぎてまともな議論になっていないという点は、確かにそんな人もいるでしょうし、そうでない人もいるのが現状でしょう。みんながみんなレベルの低い人たちばかりではないと思いますが、ただ、記事でも指摘されているように、首長の追認機関に成り下がっている感は外から見ているとそう見えてしまっている気がします。予算案なんかでも、議会に上程されるときは既にいろんな話はついていることが多いので、よほどのことがないと修正や否決をすることもなく、首長の案がそのまま素通りしているように見えますしね。
あまり長くなってもどうかと思うので、他の点についてはまた別の機会にしたいと思いますが、いろいろな視点で書かれているので、面白いですよ。