変幻自在な本会議場

2023年6月3日付の読売新聞で、埼玉県の小鹿野町議会の本会議場が紹介されていました。「小鹿野」は「おがの」と読むらしいのですが、これまた私にはなじみのないところなので、早速ネットで探検をしてきました。

人口は約1万人、議員定数は12人、全員男性です。ホームページの議員定数のところには「法定定数は22人ですが、条例により12人と定めています」とありますが、今はもう法定の定数はありませんから、ここは変更をお願いしたいですね。常任委員会は、総務常任委員会、文化厚生常任委員の2つです。議会運営委員会は設置されていますが、特別委員会は現在設置されていません。

今春には木の香りが漂う新しい庁舎が完成したということで、議場はその中の多目的ホールを使うことになったようです。年間で1か月ぐらいしか議場としては使わないので、普段は多目的ホールとしていろいろなイベントに活用されているようです。本会議を開くときは、可動式の机と椅子を並べておしまいということです。

議会には臨時会もあるので、イベントが先に入っていて困ることはないのかと多少心配になりますが、確かに、立派な議場、年間の稼働日数で考えると「もったいない」という発想が出てくるのも分かる気がします。まあ、規模の大きな議会では大変でしょうが、人数の少ないところでは選択肢の一つなのかもしれませんね。

記事に掲載されている議場の写真にはマイクが写っていませんが、恐らくワイヤレス式のマイクを机の上に置けば議場として完成という感じなのでしょうね。現在の町議会のホームページに掲載されている議場は、多分、従来使っていた古いもので、そのうち新しい議場の写真が掲載されるのではないかと思います。

ついでに会議録をちらっと拝見しましたが、いきなり辞職勧告決議の審議などがなされていて、なかなか面白いです。なお、新しく完成した庁舎の雰囲気は、議会だよりを見ていただけるとお分かりいただけるかと思います。見るだけで木の香りが漂ってきそうな建物です。