「聞いたことがない」
2023年6月7日のNHKの地方ニュースで「白馬村の女性村議が産休に 県の議長会「聞いたことがない」」という見出しの記事が載りました。
皆さんは、この見出しをぱっと見てどんな印象を持ちましたでしょうか。私は「女性村議が産休を取ったら悪いのか?」と思ってしまいました。でも、記事の内容はそうではありません。産休は必要ということで、前向きな内容になっているのですが、私は少しネガティブな記事かと思ってしまいました。それはなぜでしょう?
私の心の中に産休に対してアレルギーがあったのでしょうか。いやいや、自分ではそうは思っていないつもりです。一通りの家事は経験しているので、子育てをしながらの議員活動は想像以上に大変だと思っています。「産休は当然必要」という立場なので、産休を取られたということについては大賛成なわけです。
そういう「産休取得は賛成」という私が普通に読むと、やはり「聞いたことがない」という表現に何かマイナスの空気を感じてしまうのかなと思います。記事は事実を書いただけですので全く問題ないのですが、この見出しだけがちょっと気になりました。……というような話が、ひょっとしたらNHKさんでもあったのでしょうか、「白馬村の女性村議が産休に 先駆的なケースとして注目」という記事が同じ日付で配信されました。断然こちらのほうがいいですよね。
少し前ですが、2023年5月19日の信濃毎日新聞では「白馬村議の加藤さん、産休取得へ 産前産後計14週、長野県内の自治体では初か」という見出しで紹介されています。これも事実をきちんと並べただけで、特に違和感がありません。日本語って、話すのも難しいですが、文字になったときにどう読まれるかも難しいですね。当ブログでもそんな表現がたくさんあるんだろうな……。
ちなみに、長野県の白馬村は人口約8500人、議員定数は12人(うち女性議員2人)、常任委員会は、総務社会委員会、産業経済委員会の2つ、特別委員会は議会広報特別委員会の1つ、そして議会運営委員会という構成です。議会広報特別委員会があるだけに、広報紙は読みやすい工夫がされているなと思いました。