横須賀市長が発言取消

2023年6月23日の神奈川新聞で、「横須賀市長の「女性蔑視」発言 市議会が取り消し許可、会議録から削除へ 市長は謝罪「不適切であった」」との記事が載りました。

発言の内容について興味のある方は報道を当たっていただきたいと思いますが、発言の撤回・謝罪を求める署名活動などもあって、最終的には6月23日の本会議で発言取消が認められたということのようです。

会議規則で発言の取消が認められているのは議員のみで、首長や各部長などの発言については規定がありません。しかし、本人から取り消したいという申出があるのですから、普通はそれを認めることになり、手続としては議員に準じて行う形が一般的です。つまり、本会議で発言の取消について諮り、同意があれば発言の取消を認めるという形ですね。

ここで1つ気をつけたいことは、その諮り方です。まれに、議長が「○○○○君の△△△△△△△△という発言を取り消すことについて御異議ありませんか」というような感じで、その取消対象となった言葉をもう一度議場で発言している場合がありますが、それはいけません。問題があるとして取り消すことを決めた言葉を、議長がもう一度発言してしまうことになるわけで、もしその形でやると、議長のその言葉を述べた部分も取消の対象となってしまいます。

なので、発言取消の場合は、議会運営委員会などでその取消箇所を確認し、議場では具体的な文言は発言しないような運営となります。

取り消された発言は、会議録原本にはそのまま掲載されますが、配布用の会議録には掲載されません。ただし、どこを取り消したのかが分かるように、他の記号と紛れない形で(例えば「━━(太線)」などで取り消した字数分を表示することになります。当然、ネットの会議録も同様の扱いです。