議員バッジ

2023年7月17日の神戸新聞に「議員バッジ、1個6万6千円なり 都道府県で最高額は福岡と青森 金価格上昇で高騰、兵庫は1万4300円」との記事が掲載されました。

議員バッジは、当選するともらえるものです。過去にも何度か同じような議論があったかと思いますが、最近の物価高、負担増で一般住民のフラストレーションがたまってきているだけに、こういうところも余計に問題にされるのだと思います。

確かに、厳しい選挙戦を戦い抜いた勲章のようなもので、身分を端的に表す象徴でもあるので、一定の権威があるものでいいとは思いますが、それにしても1個6万6000円というのは理解を得ることは難しいでしょうね。記事によると、福岡県議会(定数87)では1人当たり10万4500円、議会全体では900万円を超えるというのですから、さすがにまずいと思います。

今の時代、金を使わずとも、デザインや質感で安物に見えない、でも単価はすごく安い、そういうバッジはいくらでもつくれるでしょう。過去からの慣例で来ているところも多いとは思いますが、もっと別なところにお金をかけてもらわないと、議会への理解はますます遠ざかるような気がします。

大阪府議会では、約2万円していた純金製のものから金メッキの真鍮製に変更して3740円になったと、記事では紹介しています。滋賀県議会でも素材の見直しで6400円になったとのことです。それぐらいで十分じゃないかと思います。最近は毛皮を着て歩いていると顰蹙ものですが、金バッジを着けて歩いていても同じような気もします。

私は議員ではないので、あのバッジを着けたときの気持ちが分かりませんが、より住民に近い地方議員、やはりその辺の感覚も持ち合わせてほしいものです。