議会の主権者教育

マニ研調査、この住民参画部門の最後は「住民が主権者としてより育まれるよう、議会として主権者・シティズンシップ教育への貢献活動を行っていますか?」です。

結果は予想どおり、ほとんどのところで「活動を行っていない」でした。ただし、「地域の学⽣と対話・交流の機会を設けている(出前講座や交流会)」や「模擬投票・議会・請願のいずれかの学校教育活動に協⼒⽀援している」は、それぞれ10%程度ありました。

この手のものは最近の定番となってきている感じもしますね。もちろん、意味のある活動だと思うし、自治体の規模によってはなかなか有効な取組だと思いますが、年に数回やった程度では、実際の効果のほどはというと、かなり疑問を感じます。

本来、議会はそういう教育機関ではないので、そこをあまり過剰に求められてもねえという気もしないではないですが、まあそういう要求があるのなら、できるだけ応えてあげるほうがいいということでしょう。

議会が形骸化すると、学芸会・八百長論につながり、そのまま無用論にまっしぐらです。一方で、例えば明日にでも海洋放出されるかもしれない福島原発の処理水問題、福島県の23市町村と宮城県議会は明確に反対の立場を表明しているのに、国は一体どこと合意して放出するというのでしょう? こういうことが地方議会の権威を失墜させてしまうことにもつながるわけですよね。

それにしても、福島県議会はこの問題について賛成・反対の立場を少しぼかした意見書になっているのは何とも解せないですね。