新年の御挨拶

毎年やたら忙しくなる秋から更新が滞ってしまいました。大変遅くなりましたが、新年の御挨拶を申し上げたいと思います。

といっても、元旦に想像もしていなかったような大災害が起こってしまい、新年気分は一瞬で吹き飛んだことだろうと思います。犠牲になられた方々には「御冥福をお祈りいたします」と、通り一辺倒な言葉を投げかけることしかできない自分が恥ずかしいですが、現場では本当に辛く悲しく絶望の淵に追いやられながらも、必死に頑張っておられる方々がたくさんいらっしゃるのだと思います。

一刻も早い復旧復興を望むばかりですが、こういうニュースに接していつも思うのは、避難所の環境が整っていないこと。まあ、どこでいつ起こるか分からない災害ですが、一たび起これば、当事者の精神的・肉体的なダメージは計り知れないわけなので、せめて避難所では少しでも一息つけるような準備ができないでしょうか。

近傍の旅館などを借り上げて避難所に使うというのは当然として、それもかなわず体育館などで雨露をしのがざるを得ない場合、報道で目にする情景は「いつの時代か」と信じられないようなものが多いように思うんですね。欧米のまねが好きな我が国、ならば、そういう面でももう少しまねをすればいいのにと思わずにはおれません。

金がかかるという言い訳は、噴出している政治家と金の問題の前には噴飯物でしかありません。遠くから文句を言っている者には分からぬ苦労も現場ではあるのでしょうが、何とも歯がゆいというか、被災者への支援体制をもっと金をかけてしっかり事前にやっておけないのかなと、これはいつも思うことです。訳の分からぬところに消えていっている税金の一部を使えばもう少し何とかなりそうに思うのですが……。

日々現場で命がけで復旧作業に当たっておられる方々には、もちろん尊敬の念しか感じません。それにひきかえ、防災服に身を包むのはいいが、何をやっているのやら……としか思えない政府のお偉い方には辟易してしまいます。