品川区議会で本会議での「君」を廃止

東京都の品川区議会では、2024年2月20日の本会議から、従来は議員の呼称として使っていた「君」をやめて「議員」にする運用になったとのことです。

報道によると、小学生が授業の一環で議会を傍聴したとき、「君」と呼ぶのが不思議だった、気になったという意見があり、それをきっかけに協議して、呼称を変更することになったとあります。

「君」については、2023年7月19日の記事で述べたとおりですので、どのような呼称を使うかは各議会の自由です。ただ、「君」については歴史的な意味もそれなりにあるわけなので、その辺も含めて、小学生には説明してあげてほしいですね。「本来の意味は……で、でも、今の時代では……だから」ということですね。まあ、単純にジェンダーの時代だから女性に「君」はおかしいよねというようなことではないと思いますが……。

実際の事務としては、会議録を拝見すると、議員による議員の指名は「〇〇〇〇君」ですから、それを「〇〇〇〇議員」に変えるだけですね。執行部側については、議長の指名が会議録に載っていないのはちょっと納得いきませんが、まあ、それはさておき、発言者の表示は「△△部長(〇〇〇〇君)」となっていますから、この辺は「〇〇〇〇部長」という形になるんでしょう。議長の表示は「〇〇〇〇議長」だけでしょうか? まあ、細かく考えていくとあちこち手当てが必要な箇所もあるような気はします。

ついでに、会議録を見ていて、登壇者の情景描写が漢字の羅列になるケースも結構あって、読みにくい感じがします。こういうやり方のところも多いわけですが、ついでなので何か工夫されては?とも思いますが。例えば〔都市整備推進担当部長有江誠剛君登壇〕のような感じのところですね。「君」を使わないので書き方が変わると思うので、肩書きと名前を判別しやすいような工夫もあっていいのかなと。